身内から借金できそうならお願いした方がいいですね
今回は債務整理せずに上手に借金を終わらせる方法として、身内からの借金でしのぐ方法についてお話します。
身内からの借金でしのいだ事例
脱サラして学習塾を開きました。
最初の年は結構順調でしたが、翌年に近所に同様の塾ができて生徒が減り始め、最後は三人いる講師の時間給の支払いもできなくなり、結局閉鎖しました。
教室の机や椅子、コピー機その他の事務機器は全部リース契約で、契約期聞かあと二年残っているためリース料の月々の支払いが8万4千円、残額は二〇〇万円を超えます。
他にも運転資金としてサラ金から借りたお金や滞納している広告費やの電話料金、教室の賃借料の滞納分も併せると一二〇万円ほどありました。
閉鎖するためのお金を借りようと、付き合いのある信用金庫に相談に行きました。
しかし、事業をやめるための金など、担保もなしに貸してくれるわけがありません。
事業性の借金は借り入れしたら、今後良くなるのかを考えるのが大事です
私自身も事業をやって、それが赤字になった時に借金をしました。でもこういう時って本当に危険なんですよね。私の場合、その事業自体、これから良くなるかっていうとおかしくなる雰囲気満載でした。こういう時に借金してお金をつぎ込んでしまうとすごくおかしくなってしまうんですね。
取り立てが始まる
間もなく自宅には内容証明郵便やら支払督促状が届き、取立屋がやって来るようになりました。
自転車操業にはなってしまう…再度借り入れを考える…がしかし思いとどまる
しかたなくまた、消費者金融から借りようと考えましたが、友人で消費者金融や商エローンからの借金で破綻した者がいることを思い出し、思い止まりました。
これはホント、偉いですね。自転車操業しはじめると、結果的にその間借金が増えていってしまいます。
のしかかる教育費
娘が高校を卒業する直前になって、私立の薬科大学に合格したことが分かりました。
わが家の経済状態が良くないのを知って、内緒で受験していたらしく、私はまったく気がつきませんでした。
真面目な娘で、ある程度成績が良いのは知っていましたが、就職するものとばかり思っていて進学の準備は何もしていませんでした。
娘は無理に大学に行きたいとは言いません。
しかし、私としては、そこまでして頑張ったのだから何とかしてやりたいという気持ちで一杯でした。
しかし、入学時に納入しなければならないお金はかなりの額です。
転職直後、住宅ローンだってある状況
一昨年勤めていた会社が倒産して、転職はしたものの収入が半減した私にとってはかなり難しい額なのです。
それまでの蓄えも転職が決まるまでの一年半で使い果たしてしまいました。
住宅ローンもまだまだ残っています。
公的ローンからの借り入れが一番低利でお得です。この方の場合、賢い借金をしました
テレビのコマーシャルで見た消費者金融に借りるしかないかと考えていたときに、知人から国の教育ローンがあることを聞きました。
175万円を年利二%程度で借りる事に。
事業継続の為に、身内に借金の申込をし、無利息の借金をする事に
それでも結局、田舎の父に頭を下げて頼み込み、貸してもらうことになりました。
かなりの嫌味と小言を言われましたが、親子ですから利息を取るなどとは言いません。
後で考えると消費者金融などから高利の借金をしていたら、いずれ借金が膨れあかって支払いに行き詰まっていたでしょう。
小言や嫌味を言われても、それだけの価値かあったと思っています。
債務整理における親子間資金の援助はそれが貸し借り(貸借)なのか、貰ったもの(贈与)なのか不明のケースがほとんどです。
ですが、借り入れなのか、それとも贈与なのか、これは確定しておく必要があります。
というのは、貸借の場合には、返済の義務があり、また、贈与の場合には、贈与税がかかる(基礎控除の110万円以内は非課税)こともあるのです。
こうしたことを明確にしておかないと、後々のトラブルの元となります。
教育費は娘さんが賢かったのでなんとかなった
娘の在学中は元金分は据置きにでき、利息分だけ支払いを続けました。
今年の三月で娘は卒業します。在学中の学費などはほとんどアルバイトで稼いでくれました。
就職も決まり、奨学金はもちろん教育ローンの残りも自分で払うと言っています。
借金は日常的に継続的にしてはダメ、スポット的に借りるのが賢い利用方法です
生活が苦しくなったは場合の借金は、基本的には一時的なものでなければ意味がありません。
何かの事情で退職や転職をして収入がなくなったり減少した場合、今までの生活レベルを維持するために借金をすることも意味がなく、それこそ収入に見合った生活レベルに引き下げることが重要です。
さもなければ、借金はかさみ続けるだけで、いずれ破綻することが目に見えています。
現代社会は与信制度が進んでいますが、それは将来の収入に今のツケを持っていくだけで、基本的には収入の範囲内で生活するしかないのです。
参考資料:お金を上手に借りるならこの一冊 自由国民社 石原豊昭著より
誰にでもできる方法ではありませんが、身内に借金を頼める人は頼んだ方がいい
親に頼れる人や親戚・知人・友人に頼れる人は打ち明けて協力を仰ぐといった方法もないとは言えません。(自分だけの問題では済まなくなるので、保証人になってもらうとかはやめておかれた方がいいと思います。)
●土壇場では何をすればいいのか?
①収入を上げ、節約をするという正攻法で返していけるかをまず分析する。
②できなければ債務整理を検討する。
③債務整理はまだどうしても避けたいという方は(とても選びにくい、身内の協力を仰ぐといった)他の方法を考える。人にはそれぞれの状況があり、それぞれの戦略があります。もちろん今回あげた3つの方法はかなり基本形のものです。あなたにはあなたの対処法があると思います。でもこの3つも間違いなく、あなたが選ぶべきかもしれない選択肢だと思います。
いつだって、誰だって、選べる行動は一つです。行動を選ぶことを避けて泥沼化させてしまうのが借金の対処法で一番痛いことです。
あなたは、あなたの状況に対してどうするのがいいと思いますか?
借金して身を崩していくっていうのが一番良くないパターンです。
身内からの借金でしのぐという方法が使える人は、本気で頼む事を検討してみられるのがいいと思います。
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