限度額の増額&低金利にすると返済が楽になる

カードローンの借入限度額が増額されるタイミングは2種類あります。

  1. カードローン会社から勧誘されるパターン
  2. 利用者から借入限度額の申請をして許可されるパターン

1つ目は、カードローン会社から届けられる増額案内にそって、増額の申請をする方法です。

カードローン提供会社では「優良顧客(利用者)」に対し、一定の期間ごとに限度額の増額案内を送付しています。

この案内にそって増額の申請をすると、ほぼ間違いなく増額が実現します。

他の1つは、ネット上で紹介されている案内にそって、「増額申請」を提出する方法です。

具体的な申請方法は、カードローン提供会社によって独自の方法が採用されています。

増額申請を受け付けたカードローン提供会社では「増額審査」を行い、その審査をクリアした利用者に限り限度額を増額するのです。

この増額審査は初回申込時の審査よりも厳しいと言われており、申請すればだれでもが増額を認められるといった物ではありません。

限度額が増額できません!なぜでしょうか?

質問のように限度額が増額できないというのは、この審査基準をクリアできていないからです。

増額審査の最大のポイントは「信用」と「一定の利用実績」ですから、増額を実現するためには次のような条件を満たしている必要があります。

  1. 初回借入以降、3~6カ月以上取引実績がある。
  2. 取引期間中に延滞などの事故が無い。
  3. 初回借入以降、他社借入や限度額増額をしていない。
  4. 初回借入時よりも収入が減少していない。
  5. 増額しても総量規制を超えない。
  6. 申告事項(勤務先・住所・電話番号・収入など)変更の連絡を確実に行っている。

これらの条件を満たしていなければ、何度増額を申請しても審査をクリアできません。

50万より100万借りる方が低金利に?限界まで低金利で借りる方法というコンテンツから、限度枠を多くとれば低金利になるというお話をします。

50万よりも150万借りた方が低金利に!

三井住友銀行カードローンの商品説明書にある借入限度額と金利の表です。

このように借入限度額が高いほど、低金利になるのです。

カードローンの借入限度額は変動する

カードローンの借入限度額は、必ずしも借入時点から返済完了まで一定ということではありません。

返済の状況や申請などによって増額してもらえることもあれば減額されてしまうこともあります。

カードローンを利用する人の中には限度額に関連して「増額」しか考えたことのない人が多いのですが、「減額」もあることを忘れないでください。

限度額はどのように決定されるの?

カードローンに関連して使われる「限度額」とは、これ以上の借入や利用または貸付や融資できないとして契約時に設定した金額です。

一般的には「借入限度額」「利用限度額」「貸付限度額」「融資限度額」などと表現されますが、これらはすべて同じものです。

カードローンで借りられる最大の金額を利用者サイドから表現する際には、「借入限度額」や「利用限度額」を使います。

また貸し付ける最大の金額を金融機関サイドから表現する際には、「貸付限度額」や「融資限度額」を使うのです。

しかしあまり厳密な使い分けは、されていないのが現実です。

カードローンの限度額

さて、カードローンの限度額は、どのように決定されるのでしょう?

カードローンの限度額の決定基準は、審査基準と同様に公表されていません。

そこで、審査をクリアした人の事例から、限度額が決定した要因を考えてみましょう。

どうやって限度額が決まるのか

他社借入を考慮して、その人があといくらまでなら借金できるのか、その人の勤務先の安定度はどれ位か?という要因によって決まります。

銀行カードローンの審査

カードローンを初めて利用した人の多くが驚くのは、借入限度額が自身の年収の3分の1よりもはるかに少ないことではないでしょうか。

このことから、カードローンの借入限度額は年収だけで決まるのではないことが分かります。

カードローンの借入限度額は総量規制以外に、各カードローン提供会社の審査によって決定されます。

審査は申込者の信用度と返済能力を測るために行うのですから、借入限度額は申込者の信用度と返済能力で決まるというべきかもしれません。

カードローンの借入限度額はこうして決められる

カードローン提供会社では申込者から申告された情報や信用情報機関からの情報をもとに、信用度と返済能力を審査します。

その後、「いくらまでの貸付けなら、問題なく返済できるか」を審査・判断して借入限度額を決定するのです。

なお初回のカードローンの借入限度額については、年収や年齢などに関係なく「雇用形態」によって定額で設定されていることが近年は多いようです。

たとえば「公務員は50万円、正社員は30万円、派遣社員は20万円、アルバイト・パートタイマーは10万円」といったように限度額を決定しています。

限度額の増額

限度額の増額とは、文字どおり「借入限度額を増額すること」です。

借入限度額を増額するメリットは、新たにカードローンを借り入れる必要がないので借入件数が増えないことです。

さらに増額が認められることで、金利が安くなる可能性もあります。

借入限度額の増額を実現する具体的な方法は、次の2つです。

  1. カードローン提供会社の指定する方法に基づいて増額申請をする方法
  2. カードローン提供会社から届けられた増額案内に沿って増額申請をする方法

まず、「カードローン提供会社の指定する方法に基づいて増額申請をする方法」を見ていきましょう。

各カードローン提供会社は、自社のホームページ上に限度額増額の方法について案内しています。

増額を希望する場合は、そこに指定している方法に従って増額申請しなければなりません。

金融機関によって違いがありますが、具体的には次のような申請方法が指定されています。

  • ネットや郵送、電話や窓口を利用して「カードローンの再申込」として申請する。
  • ネット上の増額申込画面を利用して申請する。
  • ローン契約機を使って申請する。
  • 指定のローンセンターへ電話で申請する。

なお、申請さえすれば誰でも限度額の増額が認められるのではありません。

新規借入の際の審査よりも厳しいと言われている増額審査をクリアしなければ増額は実現しません。

次に「カードローン提供会社から届けられた増額案内に沿って増額申請をする方法」を見ていきます。

スムーズな取引で優良顧客として認められると、申請しなくてもカードローン提供会社から増額の案内が届けられます。

こうした増額案内が届けられるのはカードローン提供会社にとっての上客に限られますから、案内に沿って増額の申請をすると、ほぼ間違いなく増額が実現します。

借入限度額の増額は、原則として指定された方法で利用者からカードローン提供会社に申請します。

この申請に沿って「増額審査」を受け、増額が実現するかどうかが決まるのです。

限度額の減額

限度額の減額とは、文字どおり「借入限度額を減額すること」です。

カードローンの契約書には、借入限度額を減額する場合があることが記載されています。

しかし実際にカードローンの限度額が減額されるケースは、増額よりも少ないようです。

こんな時カードローンの借入限度額が減額される

カードローンの借入限度額が減額されるケースは、主に次の3つです。

①返済の滞納や延滞:限度額は利用者の信用度と返済能力を判断して決定されたものです。

この信用度と返済能力を根底から崩してしまうのが返済の滞納や延滞です。

返済の滞納や延滞が続き契約が守られない場合には、カードローン提供会社は、契約に基づいて借入限度額を減額します。

減額されてしまわないためには、契約どおり返済する以外に方法はありません。

②総量規制の順守:貸金業法の適用を受けるカードローンの場合、借入できる金額は、年収の3分の1が限度と定められています。

しかもこれは1社だけの金額ではなく、複数のカードローンを利用していればそれらの総額です。

新たなカードローンの借入によって利用者の借入限度額が年収の3分の1を超えるような状況が発生すると、総量規制の順守のために借入限度額を減額せざるを得なくなります。

③本人の減額希望:カードローン利用者の中には、利用し過ぎを予防するため借入限度額を必要最低金額に抑えることを希望する人がいます。減額したい場合は、本人から申し出なければなりません。

カードローン限度額は増額と減額:まとめ

借入限度額を決定する要因

  1. 「審査」:カードローン提供会社では、申込者から申告された情報や信用情報機関からの情報をもとに、信用度と返済能力を審査します。その後、「いくらまでの貸付けなら、問題なく返済できるか」を審査・判断して借入限度額が決まります。

借入限度額の増額を実現する具体的な方法は次の2つ

①カードローン提供会社の指定する方法に基づいて増額申請をする方法

  • ネットや郵送、電話や窓口を利用して「カードローンの再申込」として増枠申請する。
  • ネット上の増額申込画面を利用して増枠申請する。
  • ローン契約機を使って増枠申請する。
  • 指定のローンセンターへ電話で増枠申請する。

②カードローン提供会社から届けられた増額案内に沿って増額申請をする方法

  • 案内に沿って増額の申請をすると、ほぼ間違いなく増額が実現します。

借入限度額が減額されるケースは主に次の3つ

  1. 返済の滞納や延滞
  2. 総量規制の順守
  3. 本人の減額希望

記事を書いているのは?

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貸金業務取扱主任者 3級 ファイナンシャル・プランニング技能士。元貸金業者で働いていた経験と、自身も長年借金をしている経験を併せ持つ。 借金道を10年運営。借金コラムを2000枚以上執筆。 借金アドバイザーとして、WEB上での借金相談を1,000件以上行っている。
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元金融マンが語る完済の鉄則 -目次-

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  2. 借金の悩みは語られない
  3. 自分の借金を把握する
  4. シロウの返済理論
  5. 家計簿をつければ効果的に返済できる
  6. 繰上返済で借金を減らす方法
  7. 繰上げ返済時に振込手数料を無料にする方法
  8. 借金してても楽しいことあるさっ
  9. 借金返済の生活
  10. 借金返済の生活 その2
  11. 借金が増えていっている人へ
  12. ストイック(=禁欲的)に
  13. 何のタメに働くのか
  14. 完済の向こう側
  15. 行動
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