クレジットカードとカードローンのメリット・デメリット
クレジットカードもカードローンも、利用者に多くのメリットをもたらせてくれます。
そのメリットがあるからこそ、利用者の増加が続いているのでしょう。
しかしクレジットカードにもカードローンにも、メリットだけではなくデメリットも存在しています。
ところが利用者の中にはデメリットについて理解しないまま利用し始めたことから、後で支払に苦労するといった人が少なくありません。
このページではクレジットカードとカードローンの「メリットとデメリット」を紹介しますので、多重債務に結びつかないようにするための情報として利用してください。
クレジットカードのメリット
クレジットカードは、金融機関が提供する一般の「ローン」とは異なり、満18歳になれば利用の申込ができます。
また収入に関する申込条件も、本人に収入が無い場合でも配偶者や親に収入があれば、収入があるものと見なしてくれるのです。
このように、申込の窓口が緩やかに設定されています。
このクレジットカードのメリットを、列挙して紹介しましょう。
①現金を持ち歩く必要がない。
・利用限度額の範囲であれば、クレジットカードを提示するだけ加盟店や加盟施設で商品購入やサービスの利用ができる。
・また急に現金が必要な場合には、近くのコンビニATMなどで24時間365日、現金を引き出せる。
・これらのことは国内に限定されず、カードが国際ブランドであれば海外でも現金を引き出せる。
②紛失・盗難保険が付帯されている。
・現在国内で発行されているクレジットカードの全てに、紛失保険と盗難保険が付帯している。カードを無くしたり盗まれたりしたとき、不正利用で被害が発生するとそれを補償する保険で、カードのグレードや年会費の額に関係なく、あらためて申込みしなくても無条件に付帯してくる。
・紛失保険や盗難保険以外にも、カードのグレードやオプション(有料)として提供されている付帯保険には、次のようなものもある。
国内・海外旅行傷害保険
ショッピング保険
オンライン不正利用保険
シートベルト保険
③クレジットカードで支払うことで様々な特典サービスを受けられる。
・特典サービスはクレジットカード提供会社によって異なり、実にさまざま。
- 付与されたポイントで商品券や商品と交換
- 空港ラウンジの利用
- ポイントのキャッシュバック
- 商品値引き
- ガソリン代の値引き
- ホテルや施設の割引利用
・グレードの高いカードほどサービス内容は充実している。
- ホテルやゴルフ場の予約
- 航空券やイベント参加の手配
④公共料金や税金などの支払いに使用できる。
- 公共料金だけではなく、2017年1月4日から国税庁が『国税クレジットお支払サイト』を開設し、所得税や相続税、源泉所得税(告知分)や贈与税といった税金をクレジットカード払いで納税できる。
- 一部の自治体では、自動車税のクレジットカード払いが認められている。
- 公共料金や税金をクレジットカード払いすることでポイントが貯まる。
クレジットカードのデメリット
①利用した金額を正確に把握しづらいので使い過ぎにつながる。
- クレジットカードは後払いであることから利用金額があやふやになり、使い過ぎにつながりやすい。
- コンビニATMで気軽に引き出せるため「借金」という感覚が薄まり、過剰借入をしやすくなる。
②通帳残高の管理が必要
- クレジットカードは口座引落であることから、指定口座の残高管理が必要になる。
- 残高不足は支払い延滞やブラックリストへの記載の危険がある。
③盗難や不正利用される可能性がある。
- 保管や使用方法を誤ると、カードを盗難されたり不正利用されたりする可能性がある。
- 「カードは現金」という意識を持ち、信頼できる店や施設でのカード使用を心がける必要がある。
- 利用明細を常に確認し、異常な使用が行われていないかどうかの点検を心がけたい。
④分割払いや延滞の際に金利が発生する。
・支払いを分割にした場合や支払いが遅れた場合には、金利が発生する。
カードローンのメリット・デメリット
銀行がカードローン事業に本格的に参入して以降、驚くほどの勢いで簡単便利なローンとして利用者が増加しています。
しかし、ともすると急な出費に対応するためやほしい商品の購入などに利用するために利用するケースも増加しており、カードローンの具体的なメリットやデメリットを知ったうえで利用する人はいまだに少ないのが現実のようです。
このサイトではカードローンのメリットとデメリットを紹介しますので、カードローンを利用する前に、しっかりと頭に入れてください。
カードローンのメリット
①資金の使途(利用用途)が自由である。
- 自動車ローンや住宅ローンなどと違い、カードローンは、借りたお金を自由に利用できる。
- ただし、事業性資金への利用は禁止されている。
②簡単に申し込める。
- 身近な金融機関でカードローンの提供や取扱いがされている。
- カードローンは、担保や保証人なしで申し込める。
- さまざまな申込方法が準備されており、簡単でしかも短時間で申し込める。
③手軽に利用できる。
- カードローン提供会社の店舗や無人契約機はもちろん、提携金融機関・コンビニのATMで24時間いつでも借り入れや支払ができる。
- フリーローンと違い、追加の借り入れが簡単にできる。
④借入と支払を何回でも繰り返せる。
- 利用限度額内であれば、何回でも借入と支払を繰り返せる。
- カードローン提供金融機関や提携金融機関や提携コンビニのATMを利用すれば、手数料も無料である。
⑤支払計画を立てやすい。
- 毎月の支払額が一定額であることから、支払計画をたてやすい。
カードローンのデメリット
①借金をしているという意識が薄れる。
- コンビニのATMなどで簡単に出金できるので、借金をしているという感じがしなくなってしまう。
- 借金をしているという感覚が薄れるので、無計画に利用し過ぎてしまうリスクがある。
②借り入れが癖になりやすい。
- 24時間365日いつでも借入できるため、借入が習慣化するケースがある。
③他のローン商品に比べ金利が高い。
- 自動車ローンや住宅ローンなどの目的別ローンと比べると、金利がはるかに高い。
- 支払が遅れると遅延損害金を支払わなければならないため、更に金利負担が大きくなる可能性がある。
④審査を受けただけで個人信用情報機関に履歴が残る。
- 審査結果に関係なく、申し込んだだけで個人信用情報機関に履歴が残る。
- この情報があると、住宅ローンの審査に通りにくくなる可能性があるといわれている。
⑤支払に時間がかかる可能性がある。
- ある程度支払したら限度額が回復するので、また借り入れるような悪循環におちいりやすい。
- その結果、毎月支払をしていても支払が終わらない状態におちいる可能性がある。
クレジットカードとカードローンのメリット・デメリット:まとめ
クレジットカードの4つのメリット
- 現金を持ち歩く必要がない。
- 紛失・盗難保険が付帯されている。
- クレジットカードで支払うことで様々な特典サービスを受けられる。
- 公共料金や税金などの支払いに使用できる。
クレジットカードの4つのデメリット
- 利用した金額を正確に把握しづらいので使い過ぎにつながる。
- 通帳残高の管理が必要
- 盗難や不正利用される可能性がある。
- 分割払いや延滞の際に金利が発生する。
カードローンの5つのメリット
- 資金の使途(利用用途)が自由である。
- 簡単に申し込める。
- 手軽に利用できる。
- 何回でも借入と支払を繰り返せる。
- 支払計画を立てやすい。
カードローンの5つのデメリット
- 借金をしているという意識が薄れる。
- 借り入れが癖になりやすい。
- 他のローン商品に比べ金利が高い。
- 審査を受けただけで個人信用情報機関に履歴が残る。
- 支払に時間がかかる可能性がある。
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