借金の審査に通る人と審査に落ちる人の違い
- 審査の時間が早い人・遅い人の違いは?
- 審査通過率が高いと審査が甘いの?
- 年収は審査に影響するの?
審査に時間が掛かる人・時間が掛からない人の違いは?
カードローンの審査時間は、一般的に3つの要素によって違いが発生します。
具体的には、次のとおりです。
①金融機関:カードローン提供会社によって、カードローンの審査期間は異なります。
- カードローン提供会社によって、1時間以内に審査が終わったり3日以上掛かったりします。
- 消費者金融と銀行では、消費者金融の審査は短時間です。
②申込み方法:申込方法によって、審査時間には大きな違いがあります。
- インターネットや店頭からの申込みは、短時間で審査結果がでます。
- WEB完結やWEB契約であれば30分も掛からず、郵送の場合は3~5日位は掛かります。
③申込み時期:申し込む曜日や月で異なります。
・土日祝日に申し込むと、審査に時間が掛かります。
・連休の前後や年末年始は申込者が多いので、審査に時間が掛かります。
これが、審査に掛かる時間の一般的な傾向です。
これに加え、実は、質問にあるように「申込者によって、時間が掛かる人と時間が架か掛からない人」がいます。
質問に対する答えとしては、一般的には次のように言われています。
①時間が掛からない申込者
- 高額年収を得ている。
- 地方自治体等の公務員、もしくは上場企業に勤務している。
- 正社員
- 勤続年数が長い。
- 信用情報に問題がない。
②時間が掛か掛かる申込者
- 年収が低い
- 中小企業や零細企業に勤務している。
- 雇用形態がアルバイト、パート、派遣社員である。
- 勤続年数が短い。
- 申込内容だけでは融資可能かどうかの判断が難しい。
- 借入希望額が大きく、収入証明書の提出が必要なとき。
信用情報に問題があるばあは審査に通らないので、わかった時点で審査落ちになります。
そういう意味では審査に時間がかからないですね。
カードローンの審査は、独自に設定した審査基準に基づいて申込者の「信用度と返済能力」を点数化して合否を判定する審査です。
ですから、「評価点数が合否ラインをはるかに超えている申込者と下回っている申込者」については、審査結果は短時間で明らかになります。
しかし、「合否ラインギリギリの申込者」については。慎重に審査が行われることから時間が掛かってしまうのです。
このことから、「申込条件の年齢を満たしていない・他社借入がすでに年収の3分の1に達している」といった申込者は、実質的に審査に時間が掛からない申込者と言えます。
審査通過率が高いと審査が甘いの?
審査通過率とは、申込数に対する成約数の割合を言います。
言い換えると、カードローン申込者のうち何人が審査をクリア(通過・合格)して借入が実現したかを示すものです。
ですから、次のような算式で通過率を求め、その数値が高いほど多くの申込者が審査をクリアしたことを意味します。
審査通過率(新規成約率)=貸付件数(審査クリア人数)÷申込人数×100
審査通過率40%とは申込者100人のうち40人が審査をクリアし、カードローンを借入できるということです。
この通過率は「当該カードローン提供会社の審査の甘さや厳しさを示す指標」「他のカードローン提供会社の審査の甘さや厳しさ比較する指標」として使用されます。
たとえば、ネット上の他のサイトの記事には次のように記載されています。
・「カードローン審査を通過したいのなら、審査通過率が高い所を選んだ方が良いです」
・「消費者金融の審査通過率は50%近いのですが、銀行の審査は厳しいことから約半分の20数%です」
たしかに公表されている審査通過率をみれば、こうした記事が書かれる理由は理解できますが、必ずしも正しいとは言えません。
現実に、「審査通過率が高いカードローンの審査をクリアできなかった人が、通過率が低いカードローンに申し込んで審査をクリアするケース」は、珍しいことではないのです。
審査通過率は、あくまでもそれぞれのカードローン提供会社において、「独自の審査基準に基づき・不特定の申込者」を審査した場合の結果です。
つまり、審査基準が異なる上に、計算の母集団である申込者は同じではありません。
もし、「同じ申込者」の審査通過率に違いがあれば、審査が甘いか厳しいかはある程度明らかになるでしょう。
審査通過率は、審査の甘さや厳しさを示すものではありません。
また、異なる審査基準と申込者のカードローン提供会社のデータと比較してもあまり意味のない、というのは言い過ぎでしょうか?
なお、審査通過率を固定しておいて審査を行うカードローン提供会社はないようですが、審査基準を甘くすることで利用者増を方針化することはあるようです。
こうしたことから、質問に対しては「審査通過率が高いと審査が甘いとは言えません。
しかし、審査を甘くすれば審査通過率が高くなる可能性があります」と言うのが答えです。
年収は審査に影響するの?
この質問に対しては、「申込者の年収は、審査に影響します」と言うのが答えです。
カードローンの申込者の年収は、まず申込の段階から審査に影響します。
どのようなカードおローンでも、申込条件には「安定した収入があること」が設定されているのです。
そのことで「収入がない」「収入が不安定」な人は、申し込むことさえ認められません。
もっとも、申込条件に設定されているのは「安定した収入」であって、決して「安定した年収」ではありません。
ですから月々の収入が安定していれば、景気の変動によるボーナスの大幅な増減で年収が不安定であっても問題ではありません。
申込条件に関しては、月収は影響するものの年収が影響するとは言えないでしょう。
しかし、審査の目的の1つである「申込者の返済能力」を判断し、その申込者に貸付をするかどうかを判断する際には年収が基準になります。
申込者の返済能力を判断する際のもっとも重要な情報は年収であり、一般的には多ければ多いほど返済能力は高いと判断され、当然審査には有利に影響するのです。
また、消費者金融の場合は、総量規制の定めによって借入総額が「年収の3分の1を超える貸付」が禁止されています。
つまり、申込者の借入は年収の3分の1を超えられないという影響を受けるのです。
また、銀行の場合は、原則として、申込者の返済能力を「返済比率」で審査します。
返済比率とは、申込者の「年収」に占める「借金に対する年間返済額の割合」のことです。
具体的には「年間返済額÷税込年収×100」の算式で計算します。
この返済比率が40%を超えると、貸付をすることはないようです。
このように年収は審査に影響しますが、単に年収の多いということではなく、借金がなく可処分所得が高いことが審査に有利であることを知っておいてください。
審査:まとめ
審査に時間が掛かる人・時間が掛からない人の違いは?
- カードローンの審査時間は、一般的に金融機関、申込み方法、申込み時期で異なる。
- 審査に時間が掛からないのは、次のような条件を備えた申込者
「高額年収、国および地方自治体や上場企業に勤務、正社員、勤続年数が長い、信用情報に問題がない」
・審査に時間が掛かるのは、次のような条件を備えた申込者
「低年収、中小企業や零細企業に勤務、雇用形態が正社員以外、勤続年数が短い、信用情報に問題がある」
・融資可能かどうかの判断が難しい、借入希望額が大きく収入証明書の提出が必要な申込者も時間が掛かる。
審査通過率が高いと審査が甘いの?
- 審査通過率は審査の甘さや厳しさの指標ではなく、「独自の審査基準で不特定の申込者」を審査した際の結果
- 審査基準も計算の母集団である申込者も異なる審査通過率を他社と比較しても、あまり意味ない。
年収は審査に影響するの?
・年収は申込者の返済能力を判断する重要な情報であり、審査に影響する。
・一般的に年収は多ければ多いほど返済能力は高いと判断され、当然審査には有利に影響する。
・銀行の場合は、原則として、申込者の返済能力を「返済比率(年間返済額÷税込年収×100)」で審査する。
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