表で解説!銀行系カードローンと消費者金融の違い
かつて借金といえば、消費者金融が最も支持されてきました。
しかし、その座は、2013年度から銀行のカードローンが取って代わっています。
近年、金融庁が注目するほど圧倒的な支持を得ている銀行のカードローンについて解説します。
銀行系カードローンのメリット・デメリット
銀行がカードローン事業に本格参入して期間はまだ短いのですが、銀行系カードローンは急激に変化を遂げ、今では消費者系カードローンよりも多くの人から支持されるようになっています。
ここまで支持される銀行系カードローンですが、メリットもデメリットもあるのが実態です。
ここでは銀行系カードローンのメリットとデメリットを、列挙して情報提供します。
銀行系カードローンのメリット
- 金利が低い:銀行カードローンの最大のメリットは、「金利の低さ」です。
消費者金融系カードローンの平均的な金利は5~18%程度ですが、銀行系カードローンの平均的な金利は3~15%に設定されています。消費者金融と比較して約4%の金利差は、多くの借入希望者にとっては大きな魅力です。
- 借入限度額が大きい:借入限度額は消費者金融系カードローンも銀行系カードローンも額が大きくなってきましたが、消費者金融系が300~500万円で銀行系が500~800万円といったところが平均的です。
銀行系カードローンでは、1,000万円超が設定されているものもあります。
- 総量規制の影響を受けない。:総量規制は「年収の3分の1を超える金額の貸付を禁止」するもので、消費者金融などの貸金業者だけに適用されます。
従って銀行は、「年収の3分の1を超える金額の貸付」が可能です。
言い換えれば、銀行系カードローンは無収入者に貸付しても違法ではありません。
- 自動融資機能がある。:銀行系カードローンと消費者金融系カードローンの大きな違いの1つです。口座引落の際に、万が一口座残高不足していると自動的にカードローンから利用者の銀行口座へ融資が行われます。
銀行系カードローンのデメリット
銀行系カードローンの審査は保証会社に委託されている消費者金融や信販会社が行っているのですから、審査基準に差があるというのは不思議な気がします。
確かに、消費者金融系カードローンに比べて「審査通過率」は低いですし審査に時間がかかるといった実態があるので、審査が厳しいという印象を与えているのかもしれません。
しかし、銀行のカードローンの審査は2~3日かかるのが一般的であることから、審査に時間がかかるというイメージがあります。
しかし、最近では即日融資の可能な審査体制を整えている銀行カードローンも多く、昔ほど審査が長くてなかなか融資が受けられないということはありません。
ネット銀行のカードローンについて
「インターネット銀行」とは「ネット銀行」とも呼ばれ、インターネット上に存在する銀行です。
一般の銀行(従来の店舗型銀行)のような営業用の店舗は無く(最小限必要な事務センターとしての店舗だけを設置)、インターネットや通信端末を利用した取引を中心に行う銀行のことを指します。
一般の銀行とネット銀行の違い
ネット銀行は原則として店舗を持たない・預金通帳も発行しない・自前のATMが少なくといったことで、従来の店舗型銀行にくらべ店舗建設や人件費などのコストがかかりません。
そのことで店舗型銀行よりも預金金利が高く、手数料は安いところが多いと言われています。
ネット銀行の具体的な例としては、住信SBIネット銀行・大和ネクスト銀行・楽天銀行(旧イーバンク銀行)・じぶん銀行・ジャパンネット銀行(JNB)・ソニー銀行(ソニーバンク)などです。
実はこれらのインターネット銀行からも、ローン商品としてカードローンが提供されています。
ネット銀行のカードローンには一般的な銀行系カードローンとは異なる特徴がありますので、ここではインターネット銀行のカードローンの特徴を紹介します。
- 1つ目は「大手銀行並みの高限度額と低金利が設定されていること」です。
- 2つ目は「手数料が安いこと」です。
- 3つ目は「口座開設を必須条件にしている銀行が多いこと」です。
- 4つ目は「即日融資には向いていないこと」です。
- 5つ目は「保証会社2社体制のネット銀行が多いこと」です。
ネット銀行の限度額や金利は、平均的には三井住友銀行・三菱UFJ銀行・みずほ銀行といった大手銀行のそれに匹敵する高い限度額と低金利が設定されています。
しかし、ネット銀行によって大きな差があるのが現実です。
ネット銀行カードローンの大きな特徴の一つが、店舗がない代わり手数料無料で借入・返済に使える提携ATMが多いことが挙げられます。
また、それらを無料で利用できるのです。
なお、インターネット銀行カードローンの特長は、ATMを利用しなくても、ネットバンキングシステムを利用して借入・返済ができます。
口座は、カードローン契約先の銀行または契約先が指定する銀行のものであれば、問題ありません。この口座は大手銀行のカードローンの場合などと同様、返済を口座引落に利用されます。
ネット銀行のカードローンで即日融資を希望する場合は、「ローンカード(またはキャッシュカード)を発行しないカードレス契約」または「ローン専用カード発行前に振込融資がしてもらえる」ということが必要です。
即日融資に対応をしているネット銀行を除けば、即日融資には向いていません。
インターネット銀行のカードローンでは、保証会社を2社に委託している銀行が多いようです。
保証会社が2社の場合、一方の審査をクリアできないでも他の1社があらためて審査をしてくれます。ある意味2社のカードローンに同時に申し込んだような取扱いをしてくれるのです。このことで審査をクリアできる可能性が高くなるとも言えるでしょう。
銀行系と消費者金融系のカードローンの違い
銀行系カードローンと消費者金融系カードローンの違い
銀行系カードローンのメリット・デメリット
①銀行系カードローンのメリット
・金利が低い。
・借入限度額が大きい。
・総量規制の影響を受けない。
・自動融資機能がある。
②銀行系カードローンのデメリット
・審査が厳しい。
・審査に時間がかかる。
ネット銀行のカードローンについて
・インターネット銀行とは、一般の店舗型銀行)のような営業用の店舗は無く(最小限必要な事務センターとしての店舗だけを設置)、インターネットや通信端末を利用した取引を中心に行う銀行
・店舗建設や人件費などのコストがかからないので、店舗型銀行より預金金利が高く手数料は安いのが特長
・一般の銀行との違いは次表のとおり。
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