週刊SPA!今週号に当サイトが掲載されました
週刊SPA!誌の中から、私がコメントさせていただいた部分を抜粋します。
12月後半は何かと物入りになる季節。
ボーナス払いの請求や忘年会などによる相次ぐ出費で、借金をしてしまいがちなシーズンでもある。
個人向けの無担保ローンのなかでも、ここ数年は銀行が提供するカードローンが人気になっていた。
簡単な審査で数百万円単位で借りられ、さらに消費者金融のように収入に対する貸付金額の規制がないことから貸付残高が急伸し「消費者金融の融資審査に落ちたのに、銀行カードローンでは借りられた」なんて“逆転現象”も起きていた。
しかし、昨年からは多重債務の温床になるとの批判が高まり、ここに来て銀行の融資スタンスにも変化が起きているという。
元金融マンで借金に関する情報/相談サイト「借金道」を運営するシロウ氏は、次のように話す。
「金融庁の指導もあって、各銀行ともカードローンの広告を控え気味です。以前は『貸付残高倍増を目指す』とか発表していたのに、今は貸付残高すら発表しません。そのせいか、以前に比べると借りにくくなっている印象ですね」
一方で、最近は消費者金融がよりカジュアルに、スマホだけで借金できる環境を整えつつあるとも。「大手の消費者金融では、多くがスマホだけで申し込みから借り入れまでが可能。プロミスの『アプリローン』なんて、スマホアプリだけでお金が借りられます。また、『レイクALSA』は5万円までの借り入れなら180日間無利息というキャンペーンを張るなど、スマホだけで借金できることを大々的にアピールしています」
また、近年はZOZOTOWNをはじめツケ払いを採用するネットショップも拡大し、“借金デビュー”のハードルはどんどん下がっている。では実際に借金を抱えている人の意識はどうか。本誌が50万円以上の無担保ローンを借りている会社員300人にとったアンケートを見ていこう。
まず「月々の返済額」(Q1)では3万~5万円未満が28・7%と最多だが、一方で月5万円以上を返している人も4割以上いた。
「予想以上に返済額が多くて驚きました。平均年収以下だと、月5万円以上の返済は、借金に負われて生活が制限されるレベル。特に、10万円以上の返済額の人はよほどの高収入でない限り、債務整理を考えるべきです」続いて「借入先を選んだ理由」(Q2)の1位は「金利が安かったこと」。これはごく自然な結果だが、一方で「スマホだけで借入返済できる」「審査がネットで済む」「コンビニで返済できる」という声も多かったのは、まさに最近のトレンドを反映していると言える。
また「借金をした理由」(Q3)では断トツで「生活費の補填」が多い。そのなかでシロウ氏が注目するのは、「クレカの返済不能」や「返済のための新たな借金をした」という2つの回答だという。
「これらは借金地獄に落ちていきやすい一番の理由。さらに悪い事情が重なると闇金や個人のカネ貸しに手を出してしまいそうです」
シロウ氏は自身の体験から、「最初の5万円の借金が人生を狂わせる」と力説する。「私もそうでしたが、消費者金融の『初回利息なしで5万円』という謳い文句は、借金しようとする人には非常に魅力的。サラ金会社の接客も神対応で、借金へのハードルが下がってしまいました。最初の5万円が、借金と無縁な人生を送れるかどうかの分岐点になる」
週刊SPA!様、いつもありがとうございます!
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