夢の為に借金するのなら

夢の為に借金するという人がいます。その理由は正しく聞こえますが…

例えば、”商売人はみんな借金して商売するもの”と言いながら借金を正当化する人がいます。(実際かなりの数の商売人は借金をしているのである意味正当ともいえますが、他人と比べる事だけが正しいとは私には思えません。)たしかに借金をしなければとてもじゃないけれども用意できない額の商売をしている人もいます。

また、借金してでもこの、”今”というビジネスチャンスを逃してしまうわけにはいかないという場合もあると思います。

しかし、誰もがみんな松下幸之助さんのような商才と貫き通せる強さを持ち合わせているわけではありません、街を歩いているとつぶれる店が出て、新しい店が建つという事が如実に現していますが、成功者は失敗者の数よりも圧倒的に少ないのです。

本当に、借金をして、今やる価値があるのか?

急ぐ必要があるのか?

そもそもビジネスをやるなら、それは人に求められているものなのか?

どこかの作家さんがこのような趣旨の事を言ってました。

一代で稼ぐお金持ちは汚い事をしてお金を儲けたのではない、そんな商売は続かない。世の中の人がその物はすばらしい、そのサービスはすばらしい、それがあれば私(←世の中の消費者)は満たされる!と思って、お金を払うからお金は集まってくる。だから世の中の人を多く幸せにする物を生み出した人、もしくは世の中の人を多く幸せにするサービスを生み出した人がお金持ちになるんだ、と。

つまりお金儲けとは世の中に対する貢献度なんだと。

世の中の人に対してちょっとしか役に立ってない人は手にするお金は少なく、大して世の中の人の多くに、大きく幸せをもたらす物、サービスを提供する会社を経営する人にはお金が多く入ってくる、と。

だから借金をしてまで、商売をするという理由が、自分だけが幸せになる為、なんていう理由なら、はっきり言ってやめた方がいいと私は思います。
(短期的には成功する案件もそりゃあると思いますが、そんなのはいつかしっぺ返しが来ると私は思います。)

このビジネスは人を幸せにするんだ、この仕事は人に物を、サービスを提供するんだ…まずこのような理念はあって当たり前です。

その後、必要になってくるのは現実の”お金”という力(他にも”人”とか”時”という力要素がありますが)です。それを何とかできる割合まででも自分で貯めてからやっても遅くないというケースが結構あると思います。

街を歩いていて、つぶれていく店を見るといつもそんな風に思えます。

私は自分もそんななので、夢を持っている人が好きです。

だからこそ、夢で借金をしようという人にはちょっと待って!と言いたいです。

夢の為に借金するという、その借金は本当に計画的といえるでしょうか?

良い借金とは用意する為のコスト(=利子)を超えてお金を生み出せる借金、もしくは今という機会でなければできないような借金の事です。

その判断に妥協があれば、私はちょっと気持ちにブレーキをかける事を考えた方がいいと思います。

自分に甘く、これは儲かるだろう、と安易に考え、失敗し、それを他の要因にしていたのでは成長はありません。

もし、夢で借金をするのなら、絶対に勝てるプランと、状況、さらに調達コスト(=金利)にも注意が必要になってきます。

借金とは何か

「借金」とは、「他から資金を借りることであり、借りた資金のこと」です。

主に、個人が作った資金のことを指します。
なお、「借金」は主に借り手側が使う用語で、貸し手側が使う用語としては「ローン」が使われるのが一般的です。

この借金を返済する際は、借りた額をそのまま返すだけではなく契約内容や借りた日数分の利息を加算しなければならないのが一般的と言えます。誰もが知っている国民からの国の借金が「国債」です。

「借入」とは、個人や企業が銀行やノンバンクなどの金融機関から借り入れて必要な用途に用いる資金のことで、カードローンなどでも「借入」と言う用語が使われます。

また、「借入」は、会計・経理用語では「借入金」とも呼ばれるものですが、借入は「借金を借り入れるという行為自体」を指すことが多いようです。

なお、「借入」は主に借り手側が使う用語で、貸し手側が使う用語としては「貸出」が使われるのが一般的です。

用語の使われ方を説明すれば借金と借入には違いがありそうですが、借り手側が使う用語と貸し手側が使う用語の違いはあるものの、同じ資金のことを指します。

このことから、質問に対しては「用語に違いはありますが、同じ資金のことを指します」と言うのが答えです。

借金とは未来の前借です。

本当に、借金をして、今やる価値があるのか?
借金をしようと思うのなら、今一度借金せずにやれる方法がないかを考えてみて下さい。

記事を書いているのは?

楽に借金返済
貸金業務取扱主任者 3級 ファイナンシャル・プランニング技能士。元貸金業者で働いていた経験と、自身も長年借金をしている経験を併せ持つ。 借金道を10年運営。借金コラムを2000枚以上執筆。 借金アドバイザーとして、WEB上での借金相談を1,000件以上行っている。
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2 Responses to “夢の為に借金するのなら”

  1. yume より:

    ご無沙汰しております。
    いつもためになる記事を書いて下さりありがとうございます。

    今日の記事で、
    「”今”というビジネスチャンスを逃してしまうわけにはいかないという場合もあると思います」
    この文章から思わず想像したのは、ギャンブルする人がよく「この台を逃したらいけない。今がチャンスなんだ。勝てる気がする!」っていうのと似てるなぁと思いました。ビジネスで本当に成功する人は上記を正確に見極め、中・長期計画も立てるでしょうね。

    さて、私事で恐縮ですがとうとう完済いたしました。
    300万とゆう年収に近い借金と向き合った当初、毎日毎日お金の事ばかり考え、ネットでも「借金」とゆう検索ばかりかけていた頃、シロウさんのサイトに巡りあいました。掲示板にも投稿し、シロウさんの優しいお言葉にどれだけ励まされたかしれません。心より御礼申し上げます。

    借金道とシロウさんの優しいお言葉は、これからもたくさんの方々の助けになっていくと思います。このサイトと借金に立ち向かう方々を応援しております。

  2. シロウ より:

    yumeさん、お久しぶりです。
    コメントありがとうございます!

    >いつもためになる記事を書いて下さりありがとうございます。
    いえいえ、そう言って下さるとうれしいのですが、まだまだな記事クオリティかと思っております。それよりもこちらこそ、いつも見てくださってありがとうございます。

    >中・長期計画も立てるでしょうね。
    そうなんですよね、例えば雑誌の特集に出ている社長さんとかの話を見ると、やっぱり世の中に対する主観が出来上がっててそれに対してどうするか、という大きな計画があるように思えますし。

    >さて、私事で恐縮ですがとうとう完済いたしました。
    完済お疲れさまでした!
    >300万とゆう年収に近い借金と向き合った当初、
    本気でハードだったと思います。理論上は可能でもできる人はなかなかいないとも思います、また、ある程度あったと思うんですけど、運とかもあったのではないでしょうか。大きなトラブル、出費が何もなかったからこそ借金って減らせていけるものですし、そうやってしっかり完済されたという事は、ある意味運も味方していたんじゃないかと、シロウは予想します。これからもその運気を落とさないように
    ↑いただいた書き込みがすでに善行オーラ出まくっているのですが(^^)このようなにいい行いをされるのがいいと思います。

    >このサイトと借金に立ち向かう方々を応援しております。
    なきそーです。

    こちらこそ、心よりお礼を言わせていただきたいです。
    ありがとうございました。

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元金融マンが語る完済の鉄則 -目次-

  1. 借金道の想い
  2. 借金の悩みは語られない
  3. 自分の借金を把握する
  4. シロウの返済理論
  5. 家計簿をつければ効果的に返済できる
  6. 繰上返済で借金を減らす方法
  7. 繰上げ返済時に振込手数料を無料にする方法
  8. 借金してても楽しいことあるさっ
  9. 借金返済の生活
  10. 借金返済の生活 その2
  11. 借金が増えていっている人へ
  12. ストイック(=禁欲的)に
  13. 何のタメに働くのか
  14. 完済の向こう側
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