100万円借金した場合の返済方法
なぜ借金をするのか?
借金した理由は人それぞれですが、基本的には、支出が収入を上回る生活をしている、から借金してしまったり、借金が増えていったりします。
「収入<支出の生活スタイル」によってマイナスが発生すると、それを穴埋めするための資金が必要になります。
その穴埋め資金として手当てするのが「借金」です。
「収入<支出の生活スタイル」をしているから借金が必要になるのですから、生活スタイルを「収入≧支出の生活スタイル」に切り換えない限り借金は増え続けます。
借金する必要のない生活スタイルを確保するためには、次の2つの取組みがあります。
1つは「収入を増やして、支出を上回る収入を得ること」で、他の1つは「支出を抑えて、収入を超えないように支出すること」です。
こうした取組みで生活スタイルを切り換えますが、この取組みには大変な苦労を伴います。
特に支出を抑えるということは、さまざまな欲求を満たすための支出を抑えることだけにやっかいです。
借金はなぜ増えるのか?
収入よりも支出の多い生活、つまり「収入<支出」の生活をしていると、マイナス(足りない費用)を穴埋めする資金が必要になります。
それが「借金」ですが、多重債務者のような多額の借金をしている人の多くが口にするのは、「知らない間に借金が増えた」「返済をしているのに借金が増えた」といったことです。
しかしこの表現は、明らかに誤りです。
借金は自動的に増加することなどありませんし、追加の借金をしないで返済をしていれば借金が増えることはありません。
ここではどのようにして借金が増えるのかを、一般的な流れにそって見てみましょう。
①生活上でマイナスが発生すると、生活の見直しやどのようにして返済するかの計画のないまま親や兄弟、知人や友人から借金をすることでマイナスを穴埋めします(近年は初めからカードローンを利用する人が増加しているようです)。
少し極端な表現ですが、この段階での取組みによって将来借金が増えるのか今回だけの借金で終わるのかが決まります。
具体的な返済計画を立て、「収入<支出の生活スタイル」を「収入≧支出の生活スタイル」に切り換える取組みができる人は、借金を返済しながら新たなマイナスの発生を抑えられます。
ですから、今後、借金が増えることは避けられます。
しかしそうした計画づくりも取組みもできない人の多くは、借金の返済ができないまま次のマイナスが発生するのですから、また借金が必要になります。
こうした繰り返しで、借金が増えることになるのです。
②借金と新たに発生したマイナスを埋めするために、金融機関から借入れが始まる。
借金と新たに発生したマイナスで前回より増えたマイナスを埋めるためには、親兄弟や友人知人に再度借金を依頼することはほぼ困難です。
その結果、一般的にはカードローンに代表される金融機関のローンを借入れすることになります。
この段階での借金は、生活スタイルを見直すことで対処できる範囲の額のはずです。
ですから、真剣に「収入を増やす取組みと支出を抑える取組み」ができれば、借金のない生活を取り戻せます。
ところが多重債務に陥る人の多くは、そうした取組みができないのです。
できないというよりも、取組みをしないのです。借金に対する緊張感や不安感がなく、何とかなるだろうとの容易な気持ちでまた新たな借金を重ねてしまいます。
しかもまだ借入額が少ないので、金融機関側も簡単に貸付してくれるという悪いサポートもあります。
③借金が年収の3分の1に近くなって、やっと借金の重大さに気づく。
②のようなことを何回か続けると、すぐに借金総額が年収の3分の1に近くなってきますから、消費者金融からの借金ができなくなり、銀行の審査を通る可能性も低くなってしまいます。
年収300万円の人なら、いかに借金に無頓着だった人でもそれが100万円近くになると、さすがに借金の重大さに気がつくようです。
今現在、あなたの借金はいくらになっているでしょう?
借金のない生活を取り戻すためには、借金の少ない段階で借金を返済できる生活スタイルへ見直すことが大切であることを肝に銘じておいてください。
借金返済するための「節約」の取組み
借金を返済するための生活は、これまでの「収入<支出の生活スタイル」から「収入≧支出の生活スタイル」を目指す生活で、収入に見合った生活です。
たとえば年収300万円で現在100何円の借金を抱えている人は、収入に見合わない欲求を満たすために100万円も支出するような生活をしてきたことを示しています。
この100万円を返済するための取組みをするのですから、中途半端な気持ちでは成功しません。
また、副業を認める会社は少ないですから、借金返済の取組みは「節約」によって返済資金を確保することが中心になります。
このサイトでは、「節約」による支出減の取組みを列挙して紹介します。
①禁酒・禁煙をする(節煙・節酒は失敗する)。
②昼食はファストフードか立ち食いで。
③車を売却し自転車生活
④歩くか自転車利用で定期代を抑える。
⑤自炊の実践
⑥スーパーでの購入は閉店間際
⑦生活用品は100 円ショップをフル活用
⑧住居変更で家賃節約
⑨住宅ローンの借り換え
⑩保険見直しで保険料削減
⑪携帯は格安SIMを使って節約
100万円程度の借金返済のコツ
100万円の借金であれば、たいていの場合、本気で生活スタイルを変更することで返済資金を生み出すことができます。
しかしそれでも返済ができないのであれば、次の2つの方法をおすすめします。
1つは「返済額を抑えるため、複数のローンを安い金利のローンに一本化して返済する方法」で、他の1つは、借金を一本化しても返済できない場合の策として、「債務整理を行う方法」です。
複数のローンを安い金利のローンに一本化して返済するための商品が、「まとめローン」という原則として返済専用のローンです。
このまとめローンは総量規制の適用を受けないので、クレジットカードのショッピング代金などを含めた実質的な借金総額がすでに年収の3分の1を超えていても利用できます。
一本化するそれぞれの借金の返済期間は延びる可能性が高くなりますが、月々の返済額が抑えられますから返済の苦労が軽減されることは確かです。
一方債務整理には「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3種類あり、どれを選択するかは代理人となる弁護士や司法書士と相談のうえ決定します。
一番利用されているのは、「月々の返済額を減らして、少しずつ返済できるようにする手続き」である任意整理です。
裁判所を介することなく、弁護士や司法書士などに依頼するだけで済みます。
生活スタイルの改善、まとめローンの利用、任意整理といったことで問題が解決しなのであれば、最終的には「自己破産」という債務整理をせざるを得なくなります。
借金100万円の人の「正しい生活スタイルと賢い返済方法」:まとめ
「借金」とは、「収入<支出の生活スタイル」で発生したマイナスを穴埋めするために手当てする資金です。
具体的な返済計画を立て、「収入<支出の生活スタイル」を「収入≧支出の生活スタイル」に切り換える取組みができる人は、今後、借金が増えることは避けられます。
しかしそうした計画づくりも取組みもできない人の多くは、また借金が必要になります。その繰り返しで、借金が増えることになるのです。
借金返済の取組みは「節約」によって支出を抑え、それで返済資金を確保することが中心になります。
現在100何円の借金を抱えているということは、「収入に見合わない欲求を満たすために、100万円も支出するような生活をしてきたこと」を示しています。
借金100万円を返済する方法は3つです。
・本気で節約に取り組む生活スタイルに変更して返済資金を生み出す。
・まとめローンを利用して借金を一本化する。
・弁護士や司法書士に相談して債務整理の手続きをする。
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