借金している人へのコラム 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
通勤途中で、身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれと書かれたトラックを見つけました。
思わず信号でガン見してしまいました。
私は身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれという文字を見て、このトラックの運ちゃんは何を思ってこの言葉をトラックに書いたんだろう…って、トラックの運ちゃんがこの文字をトラックに入れた想いについて考えました。
運送業…トラックを使って物を運ぶっていう業務は過酷です。常にこの時間で行くべきというギリギリに設定された決められた時間、どんなに疲れていようが、たとえ眠たかろうが、機械的に運転して目的地まで運ぶ精神力…ピックする時にたくさんの荷物をトラックに積み込む力作業…、さらに現地についてからの積み下ろしでまた力作業…疲労するなという方がムリです。
でも、運送業者はそれでも利益を出すために無茶なスケジュールを社員にやらせるものです。
私も昔、運送業者で正社員やってたので、毎日運転する事がどれだけリスクを背負っているのかがわかります。
注意1秒、ケガ一生です。
その注意しなければいけない1秒が、毎日の仕事の中で無限に続いていくのです。
運転していれば、いつでも5秒も目をつむればすぐ死ねます。簡単に事故をして死ねるものです。
ましてや、4トンも8トンも積めるトラックの荷物を積むときも降ろす時も自分一人でやるのです。そりゃ身を捨ててこそです。ホント、言葉の通りです。
でも、やらなきゃいけない。
そうやって身を捨てる覚悟を持って挑んでこそ、死地の中に生を見いだせるかもしれない…。
そんな風に思われたのではないでしょうか。
そういう覚悟を持って仕事に向う事ができれば、運送業に限らず、どんな仕事でもやっていけると思います。
私自身も、今、仕事がうまくいっておらず、身を捨ててこそ、と思いながら仕事に向きあっています。
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ…借金の問題、お金の問題がある時には仕事を選んでられません。
本当に自分がいいように変っていく為には、嫌な事から逃げようとする自分を捨ててでも、理不尽でも危険でも、自分の気がふれそうでも、仕事に向わなければならない時もあるんじゃないかと私は思います。
借金している時に必要なのは、働く事です。それも悩みながら嫌々働くのではなく、自分がその業界の中でガンガンに稼げるようになれるように、自分の稼ぎが良くなっていけるように働く事だと思います。
本当に”身を捨てて”しまってはいけませんが、そういう覚悟で自分のおかれている状況と真っ正面から対峙するっていう事も大事だと思います。
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