目的別ローンとは？

目的別ローンとは、資金使途が特定の目的に限定された個人向けのローン（融資）をいいます。

通常、融資の申込みの際には、資金使途を確認するために書類（証明書など）の提出が必要であり、また融資の実行の際には、相手先への直接入金などを条件としていることが多いようです。

こうした目的別ローンは銀行だけではなく、多くの消費者金融でも扱っています。
例えばどのような目的別ローンがあるのか、代表的なものをここに紹介しておきましょう。

1. 住宅ローン：住宅の建設や購入に必要な資金の融資
2. 自動車ローン：自動車の購入・車検・修理・整備などの費用の融資
3. リフォームローン：自宅のリフォームを行う場合に必要な資金の融資
4. ブライダルローン：結婚式・披露宴など結婚に必要な諸費用の融資
5. 教育ローン：本人や家族の学費・教材費・塾・クラブ活動に必要な資金の融資
6. 医療ローン：インプラントや先進医療等の健康保険適応外の治療を受ける際に必要な資金の融資
7. トラベルローン：国内旅行・海外旅行・新婚旅行などに必要な資金の融資
8. 引越しローン：引っ越しにかかる費用に限定し、賃貸借費用や敷金礼金には利用不可の融資
9. 生活必需品購入ローン：新生活などで必要である家具や家電に対しての融資

これらの他にも、以下のようなローンもある。

• お悔やみローン：葬式・仏壇・仏具などに必要な資金の融資
• 出産ローン：出産にかかわる費用の融資
• ライセンスローン：国家資格・公的資格・民間資格の取得に必要な諸費用の融資

このようにさまざまな目的のために準備されている目的別ローンには、どのような特徴があるのでしょう？

目的別ローンの最大の特徴は、何といっても「カードローンやフリーローンなどよりも低金利で利用できる」ということです。

また、例えば住宅ローン・リフォームローン・自動車ローンなどでご存じのとおり、目的を達成するために必要な高額な資金を融資してもらえるという特徴もあります。

ところがそうしたメリットといえる特徴は、デメリットの特徴の裏返しでもあるのです。

つまり、融資される資金が限定されていますから、使途が限られてしまいます。

また、高額で低金利な借金が可能なだけに審査が厳しく、申込から融資までに時間がかかるのです。

審査をクリアするのはカードローンほど簡単ではありませんが、ある使途のためにカードローンで借金を考えている場合、同じ使途の目的別ローンに申し込んでみてはいかがでしょう。

銀行カードローンと目的別ローンの違い

比較表にしてまとめました。
なお、目的別ローンの場合、この表に記載している内容と一部異なるケースがあることをご了承ください。

一般にあまり理解されていないので、比較表にある「証書貸付」と「当座貸越」について解説しておきます。
証書貸付とは、借金をする際に「どのように（返済方法）・いくらずつ（返済月額）・いつまでに（最終期日）」返済するのかを決め、契約した金額を一括で借金する方法です。金銭消費貸借契約を締結する場合は、この証書貸付が基本の契約方法とされています。なお、最初に借金をした後は返済をしていくだけです。
当座貸越とは、審査をクリアした時点で「いくらまでなら借金ができる」という借入限度額が設定され、この借入限度額が設定された後は、必要な時に限度額内で自由に入出金ができる方法です。

まとめ：目的別ローンとは？

• 目的別ローンとは、資金使途が特定の目的に限定された個人向けのローン（融資）のこと
• 申込みの際には資金使途を確認できる書類の提出が必要で、融資実行の際には相手先への直接入金を条件にしていることが多い。
• 目的別ローンの最大の特徴は、「カードローンやフリーローンなどよりも低金利で利用できる」こと
• 使途が限られている点や、審査が厳しく申込から融資までに時間がかかるデメリットがある。

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