借金道

借金を返せなくて取り立てされても怯えないで!

債務整理

私は元貸金業者ですので、貸し手としての立場も知っています。

取り立てする方も必死です

もし遅れられると、自分の成績が悪くなるからです。月の半ばに返済日があって、入金がされずに月末になってしまう人も同様です。絶対に回収(=取立て)したい対象という事になります。

普通の貸金業者はこういう仕組みがあるのです。月末にはかなり取立ての意欲が高まります。

しかし、どこまでが合法でどこからが違法なのでしょうか?

一応すさまじい取立てをしてくる貸金業者も自分たちが貸金業規制法で決められた範囲を越えているのか、越えていないのかを意識しながらやっています。

(相当のバカでなければ、という前提付ですが)ですので、借り手が金融庁に訴えたり、録音とかして告訴も本当にやるという構えを見せれば、その時点で取り立てする方はかなりトーンダウンすると思います。※ただし、闇金は除く

しかし、実際問題として、返せないから取立てを受けているというのでしたら、相手の口調どうこうの問題ではなく、ご自身が借金に対しての対策を講じられる必要があります。

年収と同額位の借金をしてしまっており、さらに支出がある状況にいる、といった状況でしたら、問題がなければなんらかの債務整理を依頼して取立てをとめてもらった方がいいかもしれません。

どうやって取り立てを止めるの?

詳しくは以下のページをご覧ください。
債務整理をするか、しないか | 借金道

最近は法律事務所が全国対象で無料債務整理相談をやっています。

私自身過払い請求の相談時と、妻の債務整理の際に利用したのですが、よく教えて下さいました。ネットで探せばこんな風に無料相談できるところが見つかるので利用しない手はないと思います。

電話相談は状況をわかってもらえて、個別の参考意見をもらえるからです。

しかし、まだ返せる状況で貸金業者の取立てが気に食わない場合には、財務局の都道府県の貸金業担当課に連絡をするという手もあります。

他に、取立ての時に妙な事をされたとか、明らかな人権侵害があった場合には、警察の生活安全相談課を通じて告訴、告発してしまえば、刑事事件として捜査をしてくれる場合があります。

他にも貸金業協会にも苦情相談の担当がいますので、そこに連絡してもいいでしょう。検索すればすぐに辿りつけます。

違法な取立てをされた時には、このような相談先を思い出していただければと思います。本当は取り立てされる前にお金が用意できてるのが一番なのですが。

元貸金業者が語る!取り立てのやり方

金融会社はどういう風に取り立てをしているのか?元貸金業者が語ります。取立てしてくる貸し手を知って下さい。

5、10、15、20、25、30日。ほとんどの人の返済日は5日毎に設定されています。

これらの日を1日過ぎると遅れている人のレポートが出てきます。

よっぽど何回も続けて入金がない、もしくは特別な担当からの対応が必要というブラックなお客さん以外は、このレポートに従って電話を入れていきます。

ほとんどの人が忘れてたとかすぐ入れるよとかいい返事ばっかりです。

先のレポートにどうなったか、いつ入れてくれるかを記入していきます。このリストをどれだけ”回収できた”にするかが、回収ノルマ達成率という事になります。

数年前にも大手消費者金融の社員が派手に怒鳴ったり、感情で怒ったまま取立てして、マスコミに叩かれたりしましたが、ああいう事をするのは本当に一部の社員です。ほとんどの人は”回収したいが為に”わざと少し嫌味気味に言ったり、お願いしますよ口調で入金を促したりします。

それでも状況が状況なだけに取り立てをされる方は、少し言い方が厳しいと、心にグサっと刺さってしまい、精神ダメージを受けてしまうものなのですが。

貸し手から見た取立て

返せなくなっても債務者(借り手)と債権者(貸し手)の立場は対等です。貸した金返せよ!という言葉はそれだけを聞くと道義的に聞こえます。

しかし貸し手が一方的に道義的でしょうか?シロウはそうじゃないと思います。金融会社は困っている友人に貸したのではなくビジネスとして金利を取ってお金を貸し出しています。そこには利害関係しか存在しないのです。金融会社は貸す時にこの人なら貸しても返済してくると判断して投資しています。

不幸にして返済にならなかったのは貸し手にも投資判断のミスがあったからです。金貸しにはいろんな奴がいますがシロウが見てきた多くの職業金貸しである金融マンは、自分自身でのプライベートではお金を借りてません。

長く貸し手という職業を続けている人は取立に慣れてしまい、いじめの快楽(私はこう感じました)にひたって借金をしている人をバカにして蔑むのが当たり前になっている人もいました。バカにして見下す事が当たり前になっていて自分でも気がついてないという感じでした。弱い犬ほど、よく吠えます。貸した金返せよ!と吠える犬は道徳を盾にして借り手の良心を突いてきます。

借金取りに脅され、息が切れそうになるまで追い詰められる必要はありません。取立てをされるような状態になってしまっても安易に他から借りてしまえば状況はもっと悪くなるでしょう。取立てが精神的にどこまで追い詰められるかシロウは知っています。ですが、なんとか今から先の支出を切り詰めて、取立てに耐え、返済するお金をいかに残すか、その間をいかにしのぐかを考えて下さい。

また、あまり知られてない常識ですが、貸金業者には借金の取り立てをする時にやってはいけない事があります。
21時~8時の間に取り立ての電話or訪問をする
家族や第三者への取立て
(直接的に本人の借金を代わりに返してくれ!とは普通言いません)

近隣に借金がバレるような張り紙をする
いきなり勤務先に訪問する事
数人で取立ての訪問をする事
暴力的な態度、罵声や暴言(雰囲気だけでは通報してもつらいかも)
弁護士介入後への取立て(これはさすがに少ないと思いますが)

現在滞って嫌な取立てを受けまくっている方は自分から連絡をとっていかれるといった懐柔策も大事ですし、逆に知識のない新人の取立て人を相手が上記のようなミスをした時には逆ネジを入れてやるのもいいと思います。

ちなみに金融機関の職員だってやっぱり人間ですから、お客さんの好き嫌いはあります。遅れても連絡をしてこない&連絡がつかない人よりも連絡してきてくれる人の方がずっと担当者の覚えもいいですし、これは(債権回収の法的な)手を打つべきだって時の上司の判断も、担当者の口ぞえ一つで大目に考える事さえあります。

取立てされない状況にまで追い詰められない事が肝要ですが、そんな状況になってしまった時でも、冷静に対処されるのがよろしいかと思います。

取り立てしてくる相手と変にトラブル必要はない

貸し手からすれば、個人的な恨みなどほとんどなく(←よっぽど何かない限り、大多数のお客さんのうちの一人です)他の人にもまんべんなく同じ対応をしているのです。電話督促を受けて、多少嫌な対応を受けても、”ああ、この人は他の人にもこんな対応をしているんだ、どうしようもない人だし、私は怒らないでおこう”と思われるのがいいと思います。

中には、取立てでムカついたからといって、金利が高くなろうとお構いなく、とりあえず他の会社に駆りかえる人がいます。これは本当に損です。

延滞し、取り立てされるような立場になってしまった事を反省しよう

入金に遅れた時点で、それは自分が悪いです。

遅れるとどんな会社でも手のひらを返したような対応になります。

つまり遅れないで当たり前です。

嫌な督促を受けたら、次からは遅れないようにと考えるのが普通で、金利が高くなろうが他の会社に鞍替えしようなんて考えるのは本当にやめておいた方がいいでしょう。
金利が安くなる借り換えならいいと思いますが。

”お金を借りてきた事に対する負い目”で、必要以上に取り立てられる場合におびえきってしまう借り手の方が非常に多いです。

神経の細い方だと耐えられない人もいらっしゃると思います。取立てに怯え、生活に支障をきたしてしまう位悩まれる方もいらっしゃると思います。しかし借り手と貸し手は利息という対価を払ってお金を借り受けているだけで立場的には対等です。

取り立てする方はビジネスとして取り立てという商行為をしているだけ

金融会社は困っている友人に貸したのではなくビジネスで金利を取ってお金を貸し出しています。

そこには利害関係しか存在しません。

貸す時にこの人なら貸しても返済してくると判断し、投資をしています。それが返済にならなかったのは貸し手にも投資判断のミスがあったからです。

金貸しは道徳を盾にして借り手の良心を突いてきます。しかしそれはあくまで、貸し金(投資金)を回収する為のっ手段です。取立てを受けても、心まで脅され、精神的に追い詰められる事はありません。

取立てされるようになってしまっても、安易に借りやすそうなトコロから借りてしまえば状況はもっと悪くなるでしょう。取立ては確かに精神的追い詰められ易いものです。それは取り立てをされたり、したりした事のある私にはよくわかります。

しかし、辛い状況を作ってしまったのは、間違いなくご自身だと思います。できるだけ先の支出を調整し、多少間に合わないなら返済日前までに金融会社に事前連絡したり、どう考えても普通に返済できないなら債務整理を考えられる方がいい場合もあります。いかに対処するかを考えて下さい。

今取り立てられる立場の人、必要以上に言われる事はありません。(中にはムカつく言葉を浴びせてくる奴もいると思います。)貸し手と借り手という対等の立場で関係を把握し、いつ返すかを約束し、その為に自分はどうすればいいのかを考えてみてください。

どうすればいいのか?、例えばそれは、支出を切り詰めて節約する事かもしれません、状況の違う他の方は弁護士さん、司法書士さんに債務整理を依頼する事かもしれません。

このサイトの中には、借金に対してどうすればいいのかという知識をちりばめてきたつもりです。どうすればいいのかを考えておられる方は、時間の許す限りご覧になっていただき参考にしていただければと思います。

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