買っても買っても、次に買う物を探している…次に買いたい物が見つかると、自身のお財布事情も考えずに買ってしまう…買い物依存症の人の行動パターンです。
そもそも、買い物依存症ってどういう人の事を指すのか、また、どうすれば買い物依存症が治るのかという事についても解説します。
私って買い物依存症?
今回は、たくさん買い物をしてしまう癖がある人、私って買い物依存症なの?という人、知り合いや兄弟に買い物依存症の人がいて困っている人に向けた記事です。
以下、買い物依存症OLの借金返済貯蓄実践ノート (西村優里著 ファイナンシャルカウンセラー一般社団法人 ウーマンファイナンシャルカウンセリング協会 合同フォレスト社)という本の中から抜粋します。
●あなたは「買い物依存症」について、どの程度知っていますか?
買い物依存症の人には、次のような特徴があります。
・「借金をしてでも買い物をしたい」という気持ちを自分で抑えらず、必要ないものでも、大量に買ってしまう
・買い物中は興奮状態にあり、何時間でも飽きない
・「次に何を買うか」でいつも頭の中が一杯
・衝動的に買い物をしてしまう
・誰かに注意されても聞く耳を持たない(持てない)
当てはまるものがありましたかか?
買い物依存症に限らず、何らかの「依存症」に陥るのは、家庭環境や仕事、人間関係のストレスが原因であることが多く、心の病気だと考えられています。一般的には、男性はギャンブルやお酒に、女性は買い物に走る傾向があるょうです。
そういえば私もちょっと前、人間関係のストレスからお酒に走ってしまっていました。ちょっと心の病気気味だったと思います。
話を買い物依存の話に戻します。
買い物依存症は子供の時の体験が原因となっている可能性が高いです。
子供の頃のお金へのトラウマ的経験が借金と結びついているケースが多いのです。
一例を、ダチョウはなぜ金儲けが苦手なのか お金タイプでわかるマネー術 ジョーダングットマン 文芸春秋より抜粋します。
この筆者は、
お金にまつわる古い思い込みとは?
という質問に対して、こう答えています。
お金はもともとやっかいなもの。ぎりぎりで暮らしていくのも、借金があるのもふつうのこと。お金を使って人生を楽しんでもばちはあたらない。あとで返す方法はいつでも見つかる。
借金しても構わない、大勢の人がそれでもちゃんと暮らしている、と認識している
借金があっても、それは普通の状態であり、他の大勢の人がその借金がある状態で暮していて、それが当たり前の状態だと考えていたそうです。
これ、借金が減らない人、多重債務の人の典型的思考だと思います。
私が貸し手として働いていた時も、まったく悪びれる様子なく借金しに来る人いましたし。
また同書から抜粋します。
その認識(=他の人が借金をしていて、それは当たり前だという認識)はどこから生まれたのでしょう?
両親はいつもお金の事で不平をこぼしていた。私が子供のころ、何かが欲しいとねだるたびにそれが必要なものであったとしても、父はこう言った。「だめだ、お金は木に生るもんじゃない」と。そのあと決まって母が、なぜそのお金がないかという彼女なりの答えを付け加えた。たとえば、「うちの暮らしは楽じゃないの」と。それで私は、大きくなったら何でも欲しい物を自分で手に入れる、誰にも求めたりしない、と誓った。
その認識について、自分はどう感じるか?
怖く感じるわ。たぶん、少し歯止めがきかなくなってるのね。どうしてもものを買わずにいられない。
何か買うと1時間か、1日位はうれしさが続くけれど、そのあと気分が悪くなる。
若い頃は何かを欲しがる事にうしろめたさを感じていたわ。それがたとえ、冬の通学用ブーツでも。
お金の要る事が出てくるたびに両親にお願いして、だめだと言われるのを待ち受けるの。
胃のあたりがきゅっと締め付けられる感じだった。自分が本当に愛されているのかどうか、よくわからなくて。
その認識を変えたいと思いますか?どんな新しい認識を持ちたいと思いますか?
私は私自身の主人だ。もう必要なものを自分から取り上げたり、ひどい無理をして手にいれたりしない。ほどほどの値段の品を買うときに胸の痛みを感じる必要もない。そういう認識を持ちたい。
無駄遣いはいっときの気晴らしにはなっても本物の効果がないということはもうわかっているから。借金を返済できれば、私が自分のお金を管理し、未来を確かなものにできるというい証になる。
中略 私の自尊心はもう、両親が昔やった事や、私にお金を使わなかったことに左右されはしない。
たとえ私にはよくわからなくとも、両親は両親なりに私への愛情を示していたのだ。私はその事を受け入れ、自由に先へ進んでいける!もう過去にとらわれることはない。
以上抜粋終わりです。(抜粋元 ダチョウはなぜ金儲けが苦手なのか お金タイプでわかるマネー術 ジョーダングットマン 文芸春秋より)
買い物依存症の人の事を考える時、この人はただ買い物ばかりする精神的病気なんだと簡単にくくってしまう人が多いですが、自分に買い物依存症傾向があるんじゃないかと思う人からすれば、それでは済みません。
買い物依存をなんとかしないと、自分の金銭的にな問題はこれから先の人生にずっとついて回るからです。
買い物依存症の人は、債務整理等で借金問題をなんとかするよりも以前に、まず買い物依存をなんとかしていく方が先です。
上記の例の場合、借金があるのは普通の状態っていう認識をまず改める事、次に、この人が幼い頃、両親は別に愛情がなくて物を買ってくれなかったわけではない、だから、欲しい物は借金してでも手に入れる必要はないっていう事を自分の心の中で整理するという事が必要になります。
買い物依存症の原因を探る方法 なぜなぜ5回
なぜ、借金をしてまで買い物をしてしまうのでしょうか?
表面的な理由は買い物ですが、じつはその奥にはもっと深い理由があります。
みなさんは「なぜなぜ5回」という言葉を聞いたことがありますか?
「なぜ?」を5回繰り返し、真の原因まで導くというものです。問題の根本的な原因を探すために、ある有名企業で採用している方法です。
私は借金してまで買い物してしまう理由を、この方法を使って考えてみました
1、なぜ借金してしまうのか?
欲しいものを買いたいけれども、お金が足りなかったから2、なぜお金が足りないのに買いたいのか?
「どうしても欲しい」という衝動(欲求)を抑えられなかったから3、なぜ衝動(欲求)を抑えられなかつたのか?
満たされない気持ちをいますぐ満たしたいという気持ちが強かったから4、満たされない気持ちとは何か?また、なぜそれが生じたのか?
愛情と信頼。家族からの愛情や信頼が得られなかったから5、なぜ家族からの愛情や信頼が得られなかつたのか?
家族も同様に、愛情や信頼が得られていなかったから
かつて買い物依存症だった人が行ったなぜなぜ5回です。
この人は、買い物依存症になった原因を分析する為に、自分の幼少期のトラウマと、そのトラウマが起きた背景を自分が育った家庭ごと俯瞰して考え、自分がこれからどう変っていけばいいのかを導き出しました。
今、買い物依存の人は、このなぜなぜ5回という方法で、自分自身にどうして問題行動をしてしまうのかを問いかけて、原因を探しあててみるといいと思います。
買い物依存症をやめる一番の方法は、衝動買いを抑えるスキルを持つこと
どうしても避けられない支出がある時でも、ちょっとだけ考える時間を作って、一番安く上がる方法を考える習慣をつけましょう。
そうすれば衝動買いがなくなります。
本当に必要不可欠なもの以外、とりあえず買わないで一旦家に帰ってから考え、必要に迫られてないなら、2、3日置いてみて、それでもやっぱり買った方がいいなっていうものだけを買うようにすると、ホントに衝動買いをするという事はほとんどなくなると思います。
とりあえず、買わない!家に帰ってからもう一度必要かどうか考える!
マネー情報誌の中の節約の達人!みたいな記事でこの方法が載ってるのを見て、私も実践し始めたのですが、コレ、ホントに効果があります。支出をコントロールし、削る事ができれば、その削った分は働いて稼いだ事と同じ効果があります。
支出の金額が大きな場合ほど、できるだけ安く済ませる為には他にどういう方法があるのか調べる時間を取るのがいいと思います。
この買い物が本当に必要なのかを検討する事が大事です。
とにかく欲しいと思っても我慢して、考える事に時間をとるのがいいと思います。
今、衝動買い癖があるナーっていう人、ちょっとこのやり方を覚えておいて下さい。
とにかく買わない。考える時間を作る。
私は何度もこれで無駄な買い物を回避しています。
特に1万円を越える物の購入を考える時は、ネットを使ってじっくり調べてからの方がいいと思います。
借金依存症、買い物依存症、風俗依存症から脱出する方法 | 借金道
買い物依存症の原因を断つ事と同じ位、お金の問題と向き合う事が大事。債務整理の情報を調べてみよう
実際に上記で抜粋した買い物依存症OLの借金返済貯蓄実践ノートの著者 西村優里さんも任意整理をしています。
買い物自体が悪なのではなく、問題は金銭的なキャパを越えて買い物をしてしまう事にあります。
あなた自身の金銭の問題と向き合う為に、債務整理をして、一旦借金を清算し、再スタートできるようにする事が大切です。
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