繰上返済で借金を減らす方法
上手に借金を終わらせていく人達の戦い方
一度ハマったら、2度と抜けられないように思われる人が多い借金ですが、実はそうではありません。
貸し手側から見て初めて気がつきましたがずーっと借りているお客様はいません。
大金を長期に貸すことによって利益を上げる銀行と違い、ノンバンクは高い利息を取る代わりにいつまでも同じお客様から利息を取り続ける事はできません。
返済は必ず毎月ある
毎月、約定日(=返済日の事です)はやってきて、お客様はお金を返してきます。
返済日に、お客様がお金を返すと領収書が発行されます。お客様だってバカじゃありません。
返済時にATMから出て来るレシートで確認
領収書に記載されているご利用額を見て後いくらで終わるのかを確認します。領収書には今回の返済がいくら元金に充当されていくら利息に入ったかも記載されています。
(ああ、苦労して返済したのに少ししか元金が減っていない) (;´Д`)うーん
~18%の利息の高さを毎月の返済日に思い知らされる事になります。
賢い人はそこで繰上返済の有効性に気がつく
そう考えると毎月決められた定額を返していくよりも、多く返済すれば、金利分得すると気づいて、早く返そうと努力します。99%の人がこう考えると思います。
しかし実際に実行できる人は少ないです。
繰上返済は簡単ではない
給料のうちから毎月の返済額を用意して、生活費も考えてその上で繰り上げ返済の為のお金を残す。
これは自分の収入と支出を完全にコントロールする人でないとできません。
現実的にできる自分の繰り上げ返済可能額を知っていきましょう。
それが借金返済をしていく上で、最も円滑な生活方法を手に入れる為の第一歩です。
1万円繰り上げ返済すると5400円得をします!
少ないと思うかもしれませんが、繰り上げ返済に1万円でも回すと返済スピードが大きく変わります。
繰り上げ返済の効果は後々の利息を減らすので、運用利回りと考える事ができるからです。
繰り上げ返済の効果とは?
“繰上げ返済額×利率÷12×残り回数”
↑これが繰り上げ返済効果測定式です。
たとえば毎月の返済額に1万円上乗せして返済すると、
10000×18%÷12×36回=5400円
つまりこれは3年間の間、18%で借りるとして、1万円を最初の月に繰り上げ返済すれば5400円も得になるという事です。
10000円を先に返済するだけで5400円得です。
これ、すごく大きい事です。
借金がある人は、繰り上げ返済すると、こんなに得をします。
ですので、借金がない人よりも、借金がある人の方が同じ1万円でも、1万円に1万円以上の重要な価値があるのです。
借金がない人と比べて現金の価値が違うのです。
お金を次の給料日まで残して、それを(次ページで詳しくお話ししますが)振込手数料無料の銀行で、振り込みで繰り上げ返済するのです。
繰り上げ返済しますからとカードの裏にある電話番号に電話すればどこの金融会社でも断りません。手数料も発生しません。
借金がある人は、極力お金を繰り上げ返済に回すのが最もいいお金の使い方です。
節約しすぎは良くないですが、節約を心がけていきましょう。
かなりのチェンジが必要
そもそも借金をする人にとっては難しく、心の入換えが必要です。
(いやもちろんシロウもです、ハイ)
特に自営業者は資金繰りが儲けに直結するので、早期完済を成功させる人が多いです。
シロウの経験だと1年で約30%のお客様が完済か破産によって借金から離れていきます。借金から離れていく30%の内訳は完済が3割で破産or調停が7割という具合です。
(注;この内訳はシロウの感覚です。統計取った訳ではないので参考程度でお願いします。)
会社は減ってしまった30%の人の代わりに30%の人に新しく貸します。
もちろん減ったらまた貸してくれと借りに来ていつでも限度額ギリギリに借りて長い取引になる人の方が多いです。
傾向としてそういった人は他でも借りますから破産か金融事故へのエスカレーターに乗っているので、そのまま上がっていくと、
そういう人が悪い借金をした人だと思います。
良い借金にする人
それとは真逆に良い借金で終わらす人がいます。
約10%の人が自力で稼いで返済予定表の完済になる日よりも早くお金を作って繰り上げ返済をしていきます。
借入してから完済の直前までの間、黙って約定日を待てば返済額の大部分を利息に取られてしまいます。
仮に1ヶ月に1万6000円の返済のところに5万多く返済すれば、繰上げ返済分の5万に利息がつかなくなります。
例えば、あなたが50万を5年返済で借りて一回目の返済で返済額より5万多く返すとそこで返済予定表は再計算され、そのままにしておくと
455,920円取られてしまうはずの利息が333,493円となり、
繰上げ返済という行為により、元金を減らしただけでなく、
カタカタカタチーン!( ¥∀¥)
122,427円の支払い予定利息を削った事になります。
借金したら繰上返済はぜひやって下さい
借金している人にとって繰り上げ返済は非常に有効な戦い方です。
どの金融機関にも「返す」って言われたお金を「返してくれるな」と拒む事はできません。
契約はあなたの未来の自由を金融機関に縛られる約束ではありません。
嫌な顔する金融機関にイヤミの一つでも言いながら、ガンガン繰上げ返済をしてやって下さい!
次ページでは繰上げ返済で有効なツールについてお話します。
※繰り上げ返済ではどうしょうもない位に借金が増えてしまっている方へ
自分のポジションに合った対処法を
借金を終わらす為には法的整理がいい方法なのか?
それとも普通に借金を返していくのがいい方法なのか?
どちらも正しい方法だと思います。
しかし、人によって収入も違えば借入額も違います。
必要な場合には債務整理も視野に入れて考えて下さい。
繰り上げ返済だけが正しい方法ではない!債務整理が必要な場合もあります
整理しなければいけないポジションにいる人が、整理せず繰上げ返済で完済を目指すのはいい方法とは思えませんし、また反対に繰り上げ返済で返していける人が法的手段を使って整理するのもいい方法とは思えません。自分の借入状況に合った対処法をする必要があります。
返せる範囲なら通常返済を、これ以上行くと借金地獄になるという状態なら債務整理を考えるのがいいと思います。
では一体どこが境界線なんでしょう?
結論から言ってしまえば、借金地獄との境界線は年収の3分の1だと私は考えます。
年収の3分の1まで借金を増やしていく人というのは、何かしらの借金を増やしていく問題を抱えています。
年収の3分の1が借金地獄との境界線
年収の3分の1まで借りると、法規制により、もうどこも貸してくれなくなり、その後は闇金やクレジットカード現金化のような借金地獄につながっていくような法外な利息の貸し手と関わってしまう可能性が出て来るからです。
年収の3分の1。このギリギリまで行ってしまったという方、これが借金地獄との境界線だと思います。
それ以上借りるなら、まともなところでは借りれなくなるからです。
闇金や、クレジットカード現金化に頼って現金を作るしかなくなります。
今、年収の3分の1までいっておらず、債務整理せずに頑張って返していける金額はの借入の人もっと自分の収入&支出を分析し、繰り上げ返済をしていくのがいいと思います。
一定ラインを越えた借金をしてしまっているなら債務整理をした方がいいです
逆に年収の3分の1までいってしまって、債務整理が必要な人が整理をせずに苦しみ続けるのは良くないです。
私は金融会社で働く前は、借金地獄っていうのは何かの例えと思ってましたが借金地獄って言葉通り、本当にそんな状況があります。
債務整理の方法を知らない方は、以下をご覧ください。
任意整理のメリット・デメリット
メリット
・借金が減額になる
一例:私の妻は任意整理をしましたが、150万の借金が80万に減額されました。詳しくはこの記事をご覧ください。妻が内緒で借金をしていたのがわかった時に取れる最善の行動方法とは?
・すぐに督促がなくなる
・職業制限や資格制限なし
・過払い金が発生していた場合は受け取りが可能で、さらに借金が減額になる
デメリット
・約5年はブラックリストに載り、その期間は借り入れやカードの利用、ローンを組めなくなる。
・借金の全額、一部が強制的に免除されるわけではありません。
自己破産のメリット・デメリット
メリット
・借金が免除される
・客観的に支払いが困難であれば誰でも可能
・取り立てがなくなります
デメリット
・約10年はブラックリストに載り、新規のお借り入れやクレジットカードが作れなくなります。
・3ヶ月~半年間ほど、一部の職業につけなくなります
・借金が免除されない場合がある
個人再生のメリット・デメリット
メリット
・住宅ローンがあっても自宅を手放さなくて大丈夫。
・借金が大幅に減ります
・ギャンブルが原因であっても手続きすることが可能
・自動車等、20万円以上の価値があるものを処分せずに手続き可能です。
デメリット
・10年以内はブラックリストに載ってしまい、新しく借り入れたり、クレジットカードが作れません。
・債務整理の中でも、費用、手間、時間が一番かかります。
債務整理には知識と行動、両方が大切ですが、借金で苦労している人は積極的に債務整理について相談されるのがいいと思います。
債務整理を考えている方におすすめの相談先
以下のページでさらに詳しく債務整理について説明してます。無料で借金相談をして、必要であれば全国最安値で債務整理をする方法について記事にしてあります。借金を減らしたいという方はご覧になって下さい。