貸し手の気持ち。貸し手の足元を見て逆手にとる方法
貸し手は何を考えているのでしょう?
ちょっと金融マンだったシロウのとある電話での思考回路を見てみましょう。
トゥルルルル
店舗で電話が鳴りました。電話を取ります。
シロウ「お電話ありがとうございます。○○(=会社名)のシロウです。
・・・ありがとうございます。いくつか質問事項がございますが~」
(新規のお客さんか、借家だけど勤務先はいいな。他社借り入れはないって言ってたけど?)
電話を切り、端末(=人の借金がいくらあるかわかる機械)で他社がいくらあるか見ます。
(やった!他社”0”だ。仕事もしてるようだしこれは貸せるな。残高ゲットだぜ!)
こういった借入れのないお客さんは、貸付ノルマを減らしてくれるので大歓迎です。
金融マンには貸付ノルマがあります。少し、貸付ノルマについて説明しますね。
お客さんにはお金をかしている訳ですから、普通のお客さんは当然お金を返してきます。
そうすると自分の担当の残高は減ります。
放っておけば、返済は終わって貸付残高はなくなってしまいます。
お客さんが返してくる金額以上に貸さなければ、貸付残高は下がってしまいます。
つまり金融マンの貸付ノルマ=お客さんが返してくる金額+アルファとなります。
金融マンは下りのエスカレーターを逆に駆け上がるような気持ちで貸付を探しています。
銀行、信金、カード会社、サラ金どのような金融機関の金融マンでも
(回収ができるなら)基本的に貸したい、貸付が欲しいと思っているのです。
上記で出したような他社借入れ”0”の優良顧客は死んでも貸さないといけません。
でもシロウはそんな優良客と話す時、心の中で思います。
(あなたならもっと上手な借り方あるのに)
(うちの会社なんか利息高いから○○に電話すればいいのに。)
心でそんな事を思っても自分が会社でやっていく為にはノルマを達成しないと
肩身が狭くなります。自分が食べていく為です。アドバイスはできません。
(ああ、今月は○○百万足りない。誰でもいい。誰か貸さなきゃ)
豆知識;月末が締めなので月末になると金融マンは焦り出し審査が甘くなってきます。
今日も金融マン達は電話、ハガキ、訪問営業、自分達ができるあらゆる手段で
自分は全く欲しくない”借金”という商品を売りつけようと最大の努力をしています。
銀行マンも信金マンもカード会社営業も消費者金融マンもみんなノルマに追われ
貸したいと思っています。
ここに借り換えの申し込みを躊躇しなくてもいいという理由があります。
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